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2012/03/08 Thu  20:25
オレの生き様(9)

オレの名前はドルク。
新しいうちに来て1年が経とうとしている。

飛んでるのは俺様だぜ!まだまだ、若いもんには負けられん! 息子たちがいっつもくっついてくるんだ!親離れしてないのか?
新しい場所には慣れたし、まだ若いもんたちには負けない。
初めに育てた息子ちは、相変わらず親離れしないのか
ハルちゃんにくっついてくる。
ハルちゃんを好きになる気持ちはわかるが。

おかぁは、オレたちの部屋を子供たちから離した。

大好きなつぼ巣の確認は怠れない!良し!イイ感じの巣だ! 子供たちが気になるハルちゃん。心配ないさ!

ハルちゃんは4歳になっていたが
年が明けてからまた卵を産んだ。

同じ頃、隣り部屋になったチルクとちゅんちゃん夫婦も
卵を6個産んでいた。

オレたちの卵は産まれそうもない。
おかぁは、ちゅんちゃんの卵2個をオレたちに託した。

産まれるかはわからないが
オレは大好きなつぼ巣で生活できるならと
快く引き受けた。

すると、2羽産まれた!
隣り部屋からも4羽の子供たちの声が聞こえてくる。

おかぁは、無理させて悪いね…と言うが
自分たちの子供じゃなくたって
口をあけてゴハンをせがむ子供たちは可愛いもんだ!
オレとハルちゃんは、また夢中で子育てをした。

やっぱり誰かが近くに来る!オレたち人気者?…な訳ないか。 チルク&ちゅんの子供たちも無事に大きくなっていった!
途中からは、おかぁが変わりに育ててくれた。
つぼ巣がなくなって寂しくなったが、
おかぁはワラの板床を置いてくれた。
無事に大きく育っていく子供たちの声を聞きながら
オレたちはここで安心できるようになった。

6羽の子供たちも大きくなり、それぞれのうちへ行った。

隣り部屋のちゅんちゃんは、
子供たちを見送ると安心したように眠った。

新しいうちに来て1年を迎えることなく
かぃとみかん夫婦が眠った。

おかぁは、若いやつらを見送るたびに寂しい顔をした。
だけど、おかぁはオレが声をかけると元気になる!

オレは9歳になっていた。
また、暖かい春が来るころ
身体に異変を感じはじめていた(…続く…)
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